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2018年 6月 24日 ライブ授業紹介① 医系数学
河合正人先生の[医系数学]紹介
こんにちは。千葉大学医学部1年の海邉です。医学生はよくパソコンを使うなーということを最近感じています。教養の授業ではあまり使いませんが、千葉大学のIPEという医薬看工の4学部で病院実習をしたり講演を聞いたりする授業では、毎週パソコンで課題を提出する形式をとっています。タイピングが大分早くなったような気がしています。
さて今回は、東進ハイスクール新宿本科の『医系数学』について紹介したいと思います。医系数学は新宿本科でのライブ授業で、東進ハイスクールの数学科講師である河合正人先生が担当なさっています。
僕は浪人時代どの授業が一番楽しかったかと言われれば、間違いなくこの医系数学と答えます。現役時代から数学は嫌いではありませんでしたが、高校3年生の11月まで部活をやっていたこともあり、数Ⅲ範囲は履修が遅く、入試問題はあまり解けませんでした。
浪人が始まって最初にどの授業もガイダンスがあります。僕は河合先生が『予習の段階でじっくりじっくり考えて下さい。時間がかかってもいいから自分でしっかり考えてくるのが大切です。』とおっしゃっていたことをよく覚えています。1週間で6問の予習をしてくるのですが、授業前に先生が自ら添削をして下さります。最初は1問に6時間以上かけているときもありました(笑)でも、解けて河合先生に添削してもらうときに、『これ普通は解けないのに、よく解けたね!』と言ってもらえるのが嬉しくて毎回とにかく考えて解いていました。その結果、後期の授業の時には考える時間も短縮し、数学が受験において武器になりました!実際入試本番も他教科はうまくいかなかった部分もありましたが、数学完答できた問題が多く、正直数学で助けられたなという入学試験も結構あります。その点では本当に河合先生に感謝しかありません(笑)
医学部は微分積分、確率など特定の分野の出題が多いです。河合先生のテキストでは医学部入試に直結するような厳選された高難易度問題が収録されており、その問題に対し自力で考えることで数学力を上げることができます!数学は解けるとすごく楽しくてついついのめりこんでしまいます。できれば医学部を目指す皆さんにはこの授業を取っていただき考えるということを学んでほしいですが、数学を勉強するとき最も大切なことは自力で考えて問題に挑むことだということは最低限忘れないようにしてほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
2018年 6月 18日 模試分析と問題発見・解決能力の連関性
こんにちは、東京外国語大学4年の袴田麻畝です。
本日のブログのテーマはタイトルにもある通り、「模試分析と問題発見・解決能力の連関性」についてお話していきたいと思います。
私が大学に入って、幾度となく耳にするのは「問題発見・解決能力」という言葉です。
社会人として働くうえで、この能力が1番重要であるとよく言われています。
私は3年生から紛争解決のゼミに所属しています。メインとしては、世界で起こっている様々な紛争を例に挙げながら、その紛争の原因や紛争解決への糸口などを皆で議論しています。他にも「平和とは何か」「戦争とは何か」など根本的な概念を皆で議論することもあり、答えのない問題と日々闘っています。
このように、ゼミでも問題解決のフレームワークに沿った研究をしているのですが、実際受験においてもこの能力はとても重要であるといえます。
模試分析は受験において最も重要な作業の1つである
ということは新宿本科の生徒なら何度も言われているかと思います。完全に1から勉強をし始める人でない限り、やみくもに勉学に取り組んでも成績は伸びません。
模試分析の大まかな流れは以下の通りです。
- 模試で点数が取れたところ、取れなかったところを確認する
- 自分の得意・不得意を明確化する
- 自分の不得意分野はどのような勉強をすれば改善するのか
- 具体的な勉強計画を練る
このうち、②と③が重要であり、難しい作業であると思います。例えば、②の段階で、本当はできないのにできると思い込んでしまい、成績を上げる機会を失う、③の段階で、詰めの甘い分析しかできず、「勉強しても成績が上がらない」状態に陥る、というようなことです。
社会では②を「問題発見能力」、③を「問題解決能力」と言います。
今回のブログでは模試分析に沿って、両者におけるアドバイスをしたいと思います。
②自分の不得意分野の問題を解いていた自分を思い出す。
③原因を細分化し、1つの勉強法に固執せず、選択肢を増やして柔軟に対応する。
例えば、英語なら長文読解の点数が悪かったとき、それを解いていた時ある単語でひっかかったとかトピックについての前提知識があまりなかったとか、試験時を思い出すことで自分の弱点を具体化・最小化できると思います。
また、1つの勉強法を続けて成績が上がらないのであれば、それは原因にうまく対処できていない証拠です。人に聞いたりネットで調べたり、参考書を読んだり方法はいくらでもあるので、色々な選択肢を持ったうえで細分化した原因に適した勉強法を選べればよいと思います。
受験生時代の分析は失敗してもよいと思います。今は訓練の場でもあると思うので、分析することに慣れておけば、大学での勉強だけでなく就活にも、もっといえば社会に出てからも役に立つということです。
私も浪人時代に分析の重要性に気づけたからこそ、そのノウハウを大学生活にも生かせています。今の勉強が単なる成績向上だけでなく、未来にも役立つ能力を養成できると思って、これからも日々の勉強に取り組んでいきましょう!
担任助手 袴田
2018年 6月 16日 受験英語の勉強方法
こんにちは。本科担任助手四年東大法学部の中川です。今回はおそらくほぼ全ての人が受験で使うであろう英語の勉強方法について書きたいと思います。
みなさんもある程度の時間を英語の勉強に割いていると思いますが、その目的の一つは言うまでもなく志望校合格に必要な得点を取る力をつけることですよね。では英語において志望校合格のために必要な力とはなんでしょうか。
当然一つではないですが、僕が最も重要だと思うのはリーディングの力です。多くの二次の問題でリスニングやライティングの力が要求されますが、自分が読めない速度で話されている英語の内容を理解することはできませんし、まして読めないものを書くことはできません。日本語での記述問題が出題されることもありますが、内容的に日本語でも理解できないほど難解なものは少なく、多くは英語が読めていれば解ける問題だと思います。そうなるとやはり二次の問題に太刀打ちするにはまず十分なリーディングの力をつけることが必要ということになってきます。
ではリーディングの力とはなんぞやということですが、僕は精読力と速読力の二つだと思います。
精読力とは英文の意味を正しく理解する力のことですが、そのためには語彙、文法の知識と複雑な文への慣れが必要です。
語彙、文法の知識については、皆さんが一冊は持っているであろう単語帳と文法問題集の内容をインプットして(経験則ですが、ここまではできるだけ短期間でやった方が良いと思います)、それ以外の学習で出てきた新しい知識をその都度覚えていって穴を埋める勉強法が良いと思います。それ用のノートを作って定期的に復習するのがオススメです。自分が知らないことに出会って、その場だけハッとして、本番には忘れてしまっているのでは話になりません。
また、複雑な文への慣れについてですが、これは真面目にたくさん英語を読むことに尽きると思います。語彙も文法もある程度押さえたのになぜか読めない文ってありますよね。そこですぐに和訳を見てしまっては学習効果が薄いです。自分の頭で考える時間をしっかりとって自分なりの解釈をしてから解説を読み、自分の思考プロセスと正しい考え方との間のギャップを埋めるためにはどうしたらよいか考える、という作業を繰り返すことで、複雑な文にも徐々に対応できるようになっていくと思います。ただ漫然と多読するのではなく、このように真面目に英語を読む経験を積み重ねることが大切です。
次に速読力についてですが、これを鍛える方法は色々あると思います(個人的には音読がオススメです。なぜ音読すると速読力がつくのかについては、参考になる記事がたくさんありますので、気になった方はご自分で調べてみてください)。自分に合ったやり方を見つけて勉強していただくのが一番良いと思いますので、ここでは誰でも抵抗なく簡単に始められそうなものを一つ紹介したいと思います。それは時間を計って英文を読むことです。「このくらいの分量だったら○分くらいで読めるな」と見当をつけて実際にタイマーをセットしてやってみてください。日々読むのが速くなっていることを実感できて自信にもなりますし、なにもせずに読むよりも負荷がかかりますので多分伸びも速いです。
まとめると、受験英語で合格に必要な点数を取るためにはまずリーディングの力が必要であり、リーディングの力とは精読力と速読力の二つになります。精読には語彙、文法の知識と複雑な文への慣れが大切であり、速読には時間を計って英文を読むことがオススメということでした。
みなさんのこれからの英語学習に今回書いた内容が少しでも活きれば幸いです。本番まであと約9ヶ月、頑張ってください。
2018年 6月 14日 「振り返り」と「逆算」
こんにちは、東京大学工学部4年の高橋です。
最近、かなり暑くなってきましたね。一方室内は涼しく寒暖の差が激しいので体調には気を付けてください。
私も研究室生活がついに始まり、理系大学生らしい毎日を過ごしています。
さて、浪人生活も2ヶ月半が過ぎました。
まずは後ろを振り返って自分の歩いてきた道を確認してください。
4月に立てた計画通りに受講は進んでいますか?
高速基礎マスターは本当の意味で完全修得できていますか?
去年の自分より成長していますか?
おそらく今みなさんは夏から過去問を解き始めるための基礎の勉強を集中してやっていると思います。
しかし、基礎とは言っても順調に勉強が進んでいる人は少ないのではないでしょうか。
予習復習が追いつかず、自分で立てた予定通りに勉強が終わらないと絶望している人。
勉強は一生懸命しているけど模試での得点になかなか結びつかない人。
4月には見えていなかった自分の問題点と向き合っている人。
色んな人がいると思いますが、所詮そんなもんです。
もし、今の時点で完璧にできる実力があるのなら去年受かっています。
たぶん7ヵ月後のセンター前日になっても、その後私立、国立二次試験前日になってもみなさんにはやらなきゃいけない勉強がたくさん残っているはずです。
実際僕自身もそうでした。
浪人したから、人よりもたくさん勉強したから、たくさん努力したから第一志望に受かるわけではありません。ただ、入試当日に周りの人よりも1点でも多くもぎ取り合格点に達するしかありません。
定められたタイムリミットまでにどれだけ丁寧にどれだけたくさん積み上げていけるか、どれだけ理想に近づけられるか。
このことを踏まえて前を向いてみてください。
自分の進むべき道、やるべきことは見えましたか?
これから志望大学別の模試が始まり、夏の終わりにはいよいよ過去問演習にも取り組んでいきます。
これからは今まで以上に「逆算」を意識してください。例えば…
入試本番では英語は○点必要だから、秋の模試では△点取らなきゃいけなくて、そのためには夏に□点必要。
夏に□点取るのに、今伸ばせるのはリスニングと文法だからこれを集中してやろう。
という風に逆算して具体化していくことで今自分の優先してやるべきことが見えてきます。
常にゴールを意識した勉強を心掛けてください。
それではまた!
(7,8月に僕がSHRをするのでぜひ来てください。大学の魅力をお伝え出来たらと思います)宣伝
2018年 6月 12日 受験勉強の視野領域
こんにちは、担任助手の上野です。
今回は、現在、私が研究で取り組んでいるテーマを絡めて、受験勉強における意識のポイントについて話したいと思います。
皆さんは視野について考えたことはありますか?
人間の視野は大きく2種類に分類できると言われています。
私たちが何か物を見る際、その視線の中心付近は中心視野領域と呼ばれています。
また、その周囲の領域は周辺視野領域と呼ばれています。
この2種類の視野の違いは何でしょう?
実は、これらはただ名前が違うだけではなく、それぞれに明確に異なる役割があります。
自分の部屋で単語帳を見ているときを想像してみてください。
視界の外側、壁の方で、
カサカサ…
と、いや~な動きが感じられたとき、あなたはどうしますか?
もちろん、その動きの主を確認しようと頭を振り向けるはずです。
その動作に、それぞれの視野領域の役割の違いが表れています。
視界の外側である周辺視野領域では、速度変化の知覚に優れています。
つまり、物の動きを感じとりやすいということです。
しかし、その代償として鮮明に物を知覚することはできません。
そのために中心視野領域があります。
視線の中心付近では、物を鮮明に見るために、色や形の判別に特化しています。
だから、周囲から迫る危険(いや~な動き)を察知し、即座に頭を動かし、なるべく視線の中央に物(動きの主)を持ってきて正体を確認しようとしたんですね。
ちなみに、これら二つの視野特性の違いは、光を感じるための2種類の細胞(光受容細胞)の分布によるものと言われています。
このように、人間の視野領域は「見る」ために、それぞれ2つの範囲で役割を分担し、相互に補っています。
これらの事実は、視野領域のみならず、受験勉強でも同じです。
ある科目・分野について、最終的に「試験本番で解けるようになる」という目的のためには、「英語における知識&読解力」「数学における基礎&応用」など、複数の要因が必要です。
そして、その複数の要因は視野領域を同じく相互に補っているため、どちらかが欠けると目的を果たすことはできません。
それぞれの要因を意識するだけではなく、その役割に合わせた勉強法が必要となってくることは言うまでもありませんね。
これらは、ごく当たり前の事実ではありますが、皆さんの普段の勉強はどうでしょうか?
目的を達成するための要因を分け、それを意識しながら勉強できていますか?
それぞれの要因の役割は分かっていますか?
勉強を進めていて、何をしているのか、何をすれば良いか分からないと感じたときに、視野を広げるためのきっかけになれば幸いです。
担任助手 上野貴大