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2024年 7月 2日 足りない要素を埋めるため
こんにちは。慶應義塾大学3年の文川です。
今回は勉強計画を練るときの手順を書いていこうと思います。
以下4つです。
① 前提確認
② 現状分析
③ 目標分析
④ 対策案
上から順に行きます。
まず、① 前提認識です。
これはそもそも自分の志望校はどこであったのかを考え、これまでにどのような計画を練ったのかを再確認してください。
次に、② 現状分析です。
これまでの自分の勉強ペースや模試の結果などから、以前に立てた勉強計画はどうであったのか、また現状の自分の学力はいかがなものなのかを科目ごとに詳細に分析してください。
③ 目標分析です。
目標=志望校合格のためには、どのような要素が必要か(過去問の合格者最低点や、模試の前年度合格者の平均偏差値など)を調べて、考えてみましょう。
最後に④ 対策案です。
これは②と③を見比べて、自分が志望校に合格するために足りていない要素を埋めるにはどうすればいいのかを考えましょう。
目標達成に必要な要素 A B C D E
現状自分の備えている要素 A D E
たとえば上記の場合、
目標達成のために「自分が埋めたいBとCの要素」はどうすれば手に入れられるのか?
全く新しいことをするのか?
今のやり方を少し方向だけ変えれば達成可能なのか?
そのためにはどのようなツールを用いるのか?
などを考えてほしいわけです。
以上4つの要素を上げましたが、最初から自力でこれらを遂行することは難しいと思いますし、できたとしても方向性が間違っているがゆえに遠回りをしてしまうことになるかもしれません。
だから初めのうちは担任や担任助手の先生を頼りましょう。そして彼らが提示してくる勉強計画に対して、どのような意図が込められているのかを考え、思考のプロセスを追う努力をしてみましょう。
すると1,2か月後には自分の中で明確なビジョンを持って目標を立てることが出来るようになっていると思います。
また、以上の考え方は今後模試や過去問を解いた後の反省・分析であったり、もっというと日常の問題解決にも応用できるものなのでぜひ頑張ってみてください。
2024年 7月 1日 メリハリ
こんにちは!東京大学文科三類1年の浅井です。
さて、突然ですがみなさんは普段どのような移動手段を使っているでしょうか。
公共交通機関を利用しているという人はとても多いと思います。私も電車を利用していました。特に浪人時代は通学・帰宅時間が通勤・退勤ラッシュと被り、満員電車に乗る疲労で校舎に来るモチベーションが下がってしまった記憶があります。同じような悩みを抱える人は少なくないのではないでしょうか。
「浪人生にはスキマ時間がない。だから通学中に英単語や古典常識は覚えてしまおう」
そう考える人は多いと思います。しかし、先述したような満員電車のなかで、果たして集中して暗記をすることが出来るのでしょうか。
集中し身に付けることが出来る人は良いのですが、結論から言えば私は集中できませんでした。何より人どうし体が密着する空間では単語帳をカバンから取り出し開くということ自体が難しかったです。
ではどうすればいいのか。
私がたどり着いた答えは「移動中は勉強しない」でした。
消極的だと感じられるかもしれませんが、私の家から校舎までは約1時間、電車に乗っている時間となると30分ほどしかなく、その時間を惜しんで勉強に充て、精神的にも肉体的にも疲弊してから校舎での学習に入るより、移動時間は脳を休憩させ、校舎にいる時間を最も効率的に過ごすべきだと判断した結果です。
通学状況は人それぞれだと思いますが、要はすべての時間を勉強にあてることが最大効率だとは限らないということです。目の前の勉強時間ばかり考えて視野が狭くなっていないか、ぜひこの機会に考えてみてください。
2024年 6月 30日 夏の演習に向けて
こんにちは!早稲田大学2年の若杉沙羅です。
今年度に入り3か月が経ち、あっという間に7月ですね。雨の日も多いですが、皆さん毎日の勉強は継続して行えていますか?
多くの人が受講や参考書を使った基礎的な勉強を春から始め、夏ごろを目安に演習に入りたいと考えているのではないかと思います。
今回は、演習を中心的に行う段階に入る前に改めて意識してほしいことについて話します。
私が、演習を行う上で最も大事だと考えていることは、基礎力がある程度身についているということです。
演習問題を始める最初の段階で志望校合格に必要なだけの学力が身についている必要はありません。演習を行いながら、分析、修正を繰り返すことで徐々に志望校合格レベルまで学力を上げていけばよいのです。
しかし、基礎力が身についていなければ、自分自身の課題点や問題傾向などを正確に分析していくことが難しくなってしまいます。
例えば、英語の長文読解問題において、基本単語が覚えられていない状態で演習を行っても、改善点は単語力以上のことが見つけられません。構文が早く正確につかめない、速読力がないと言った問題点は単語をある程度覚えることでようやく見えてくるようになってきます。単語のような基礎学力の定着が遅くなれば、その分だけ他の課題点を修正していく時間が無くなり、本番までに対処ができないかもしれないのです。
もちろん、基礎学力が完璧になっていなければ演習に進んではいけないというわけではなく、演習期に入ってからも基礎学習は継続していく必要があります。ですが、演習することでより自分の状況を正確に分析していくためにも、あと残り少ない基礎学習期間で出来ることはないか考えてみてください。
時間は有限です。
志望校合格のためにするべきことが何か考えて勉強を行っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2024年 6月 29日 嫌なことこそ楽しむ
こんにちは!担任助手4年の古屋です。
まだ6月だというのに真夏ばりの暑さの日もちらほら出てきましたね。暑さ対策、体調管理を怠らずに、継続して勉強し続けることのできる環境づくりを徹底しましょう。
さて、今回は嫌な勉強・仕事を乗り切るコツについて、僕の経験から一つ話させていただきたいと思っています。
皆さんは、勉強することは好きでしょうか。
それとも大嫌いで、受験勉強も嫌々しているのでしょうか。
世間一般からみれば、後者が大多数を占めているであろうと思います。大学の友人や親などに聞いても、受験生時代に戻れるとしても絶対に戻りたくないと言う人がほとんどでした。
そんなにも辛い勉強を1年間やり続けることは本当に難しいことなのだと思います。ただ、視点をちょっと変えるだけで物事は大きくその見え方が変わります。辛く苦しい時期であろう受験生の1年間を乗り切るためのちょっとしたコツを、僕の経験ももとに話していきます。
結論から言ってしまうと、そのコツとは、
「楽しむ」という要素を勉強に取り入れる
ということです。
好きじゃない勉強をどうやって楽しめばいいのかという疑問を持つ方もいると思いますが、どんなことでも楽しもうと思えば実は楽しめます。そこで今から僕が実際に行っていた勉強の楽しみ方の例を少し紹介させてもらおうと思います。
1.背景知識を知ることや、物語を読めることを楽しむ
これは主に国語や英語での楽しみ方だと言えます。古文や漢文、英文での文章にも、面白い話やためになる話は沢山あります。今までは日本語で読める分のお話(人口で考えると世界の1/60以下)しか触れることができなかったわけです。しかし多言語を覚えることで、その言語を使っている地域の文化や考え方に触れることができます。自分の世界が広がっていくのを感じるのは僕にとってとても楽しいことでしたし、これは僕がもっとも苦手だった英語を勉強するモチベーションの1つになっていました。
2.できなかったことができるようになることを楽しむ
勉強の簡単な記録や、模試結果などを残しておくと、以前と比較したときの成長度合いを認識することができます。前にできなかったことができるようになる楽しみを覚えてしまうと、もう受験勉強なんてこっちのものです。苦手な教科でさえ、いや苦手な教科ほど、できないことができるようになる経験が沢山積めると思うので、苦手な勉強が不思議なほど苦痛じゃなくなってくるはずです。さらに、受験勉強に限らず日常や生きていくうえで嫌なこと、苦手でやりたくないことさえも、このマインドで楽しく取り組むことができるようになるのでおすすめです。
3.受けた授業数、解いた問題数などをゲーム感覚でカウントする
東進であれば映像授業、東進以外であっても問題集などがあったりと、苦手教科でやりたくはないけれど、受験勉強としてやらなければならないものは沢山あると思います。それらをこなした数をカウントし、区切りごとに自分へのご褒美を設定しておいたり、こなした数を自分の部屋に貼って進捗を実感したり。どんどん先に進めたくなるゲームと同じ感覚で、進んでいる実感を楽しみながら勉強することができます。切磋琢磨し合える友達がいればその友達と授業や問題集の進度で競ったりするのも同じ効果があるでしょう。
このように、考え方1つを変えるだけで、本来嫌なこと、苦手なことであるはずの勉強が、楽しい娯楽へと姿を変えることもあると僕は思っています。楽しみ方を考えるという楽しみ方さえもあるかもしれませんね。今回紹介したのは楽しみ方のほんの一部にすぎません。みなさんも自分なりの苦手な勉強の楽しみ方を探し出し、楽しみながら一年間勉強をやりきってほしいなと思っています。頑張りましょう!応援しています。
2024年 6月 28日 悩みながら勉強しない
こんにちは。東京大学法学部4年の久留です。
蒸し暑い日が続きますが、負けずに頑張っていきましょう。
ところで、皆さんは、論理的に考えて実行しようと決めた内容の勉強をしているときでも、「これをやっても合格できないのではないか」と思うことはありませんか?
この“なんとなく不安な感じ”を持ちながら勉強していると、集中できなくて時間がかかり、内容も頭に入ってこないという悪影響が出てきてしまいます。
また、後述のように、やると決めた勉強法が正しいかどうかは、模試などの結果が出てみないとわからないので、それよりも前の段階で「この勉強をやっていて合格するのかな?」と考えることは、あまり意味がないと言えると思います。
ですから、計画を立てる時点で「何をやるべきか」ということについて悩みきり、計画を実行するときには「これをやっても合格できないのではないか?」という不安感に蓋をして淡々とこなしてほしいと思います。
そして、計画のときに考えた勉強法が実際に正しいかどうかは、模試などで確かめればいいのです。
目的を定めて勉強内容を決め、模試までやりこみ、結果として点数が上がればその勉強法は正しかったということです。
他方、結果として点数が変わらなかったり下がったりすればもう少しやりこみが必要か、その勉強法は目的に合っていなかったということなので他の勉強法を考え直せばいいということになります。
時間を無駄にできないのに、何が正しい勉強かということが模試などの結果が出るまで分からないなんて不安に思うかもしれません。
ですが、きちんと目的を定めて論理的に考えた勉強法であれば、結果的にそれが無駄だったということは、私の経験則からしてほとんどありません。安心して集中し、計画をこなしていきましょう。計画の時点で何を考えればいいか分からないという人は、是非、校舎の担任助手に聞いてみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。