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2020年 8月 7日 演習の復習方法

こんにちは!担任助手2年の稲田です!

 

長い梅雨が明け、8月に入り、いよいよ夏本番といったところでしょうか

 

これから、あるいは、もう少ししたら、演習に取り組んでいくという人も多いと思います

前回のブログでは、授業の予習について話させて頂きましたが

今回は自分が浪人中に行っていた演習の復習方法についてお話したいと思います。

 

受験生の方々の中には、間違えた問題だけ解く人や、ただもう一度通して解く人もいるかもしれません。実際、自分も高校生のころに、そのような復習の方法を行っていた時期もありました。しかし、自分は、その方法で成績はあまり伸びず、効果的な復習方法ではないと思っています。

 

間違えてしまった問題に対しては、解けなかった理由を考え、解答、解説、参考書等で確認し、自信をもって解答できるようにする。

これはほとんどの人ができていることだと思います

 

では、正解した問題の復習は行っていますか?

単語や文法などにある、ただ知っているか知らないかを問われているような問題はさておき、根拠をもって解答する必要がある問題を、なんとなくで当ててしまった時、その問題の復習をどのようにしていますか?

 

記述式で言えば、どうしてその解法で良いのか、その解答の元となる部分は本文のどこにあり、どうしてそれが解答になり得るのか、

選択式で言えば、どうしてその選択肢が正解で、他の選択肢が間違っているか

そういった根拠となる部分を説明できるようにならなければ、

初見の問題に対する力はつかないと思っています

 

解けたということは、ただ正解したということではなく、根拠をもって答えることができた、と考えるべきだと思っています。

 

復習方法について、いくつか例を挙げて説明することで、該当した方もそうでない方も、今一度日々の学習における復習について考え直す契機になればいいなと思い、このブログを書かせてもらいました

 

外は暑いですが、扇風機やクーラーを入れ、水分をしっかりとって、体調を崩さないようにしましょう。

2020年 8月 6日 神頼み

こんにちは。担任助手の蓮池です。

 

神頼みなんてするなよ

新宿本科の古岩井校舎長の言葉です。

神頼みは自分の力でどうにもならないときのためにとっておけ。

大学受験は自分の実力でなんとかできる。

私はこの言葉が好きでした。

 

現役時は漫然と勉強をしていて、現実を分析して学力をつけるために何が必要か考えるという当たり前のことができていませんでした。あれにもこれにも手をつけて、根拠のない自信と漠然とした不安で、もやもやしていました。

 

古岩井校舎長の言葉を聞いてすっきりしました。

大学受験は実力勝負。確かな実力がつけば結果はついてくる。

やるべきことははっきりしている。学力を付ければいい。本番熱が出ても、前日一睡もできなくても、それでも合格できるだけの、確かな学力を付ければいい。

 

当たり前のことですが、大事なことです。

合格するためには運も必要かもしれません。ただし、運は自分の力でどうすることもできません。強いて言うなら、実力(=学力)を高めることによって、本番のパフォーマンスにおける運の影響を小さくすることはできます。

 

一方、学力は自分の力で上げていくことができます。客観的に現実を分析し、仮説をたて、課題を解決するための方法を考える。それを実行し、検証して、また分析をする。

私はいつも「自分の力で変えられることに全力を注ぐ」ことを心がけています。

何かを成し遂げようとするとき、そこにはしばしば、自分の力で変えられる要素と、自分の力では変えられない要素があります。自分の力では変えられない要素は、悩んでも仕方がありません。悩んでもただ漠然とした不安に覆われるだけです。

 

『イシューから始めよ』にこんなことが書いてあります。

悩まない、悩んでいるヒマがあれば考える

 

「悩む」とは「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすることです。

「考える」とは「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てることです。

悩んでも仕方がないこと(=自分で変えられないこと)は悩まない。

自分で変えられることに集中する。

 

とはいえ私たちは人間です。不安になることもあります。そんなときは、自分に問いかけてみてください。

 

今この思考は学力を高めるために必要な思考なのだろうか?

最後にもう一度。

自分の力で変えられることに全力を注ぐ

案外変わるものですよ。

2020年 8月 5日 言語化

こんにちは、東京大学機械工学科3年の野原です。

 

皆さん受験勉強に励んでいると思いますが、今回は受験勉強を終えた私の視点から見た受験について書いていきたいと思います。

 

まず受験勉強を通して得て現在も役立っていることは、まとめのノートを効率よく取れるようになったことです。私は受験生のときに、自分の考えを整理するのは勿論のこと、テスト前に効率的に復習ができるので英語、数学、化学に関してはまとめのノートを作っていました。これは電車の中で何回も復習できるのでお勧めです。数学は授業や問題集を解いていて、そうやって解くのかと新たに発見した解法があったときに殴り書きでその発見を言語化していました。この言語化する作業が意外と難しくて、感覚で分かっていたものをまたもう一度しっかりと考えて自分のものにできるのでとてもよかったです。現在も大学の勉強でぱらぱらと教科書や資料を見て分からなかったら、一つ一つ丁寧にノートに書いて理解していきながら勉強しています。また私は筋トレや釣りが趣味なのですが、色々調べて分かったことは、ノートを作ってメモしているのでそこにも活きていると思います!

 

次に受験勉強で得たものの中で具体的に、苑田先生の授業で物理の学習に微分積分を使ってしっかり学んだのはとても役に立ちました。一年生の時に力学の授業が必修であったのですが、そこで詰まる人もいる中で、すんなりと理解することができたのは大きいと思います。また苑田先生の授業はじっくりと物理や数学の根本的なところに向き合わせてくれるので、その面白さに気づく事ができ今機械工学科に進学していることに繋がっているのかと思います。

 

今はずっと勉強しなければならず大変だとは思いますが、受験勉強が終わってからも役に立つことが多いです。また大学に合格したら勉強は終わりではなく、さらに深く勉強していく人も多いでしょう。その訓練だと思って一日一日地道に全力で頑張っていきましょう!

2020年 8月 4日 大学で活かされること

こんにちは!

東京大学経済学部3年の海谷です。

夏になりどんどん暑くなってきましたね。

 

今回は受験勉強が大学でどのように役立つかについて話していきたいと思います。

 

まず、経済学部ではミクロ経済学やマクロ経済学などを学んでいます。そこでは受験勉強で培った英語と数学がとても役に立ってきます。授業のスライドが英語で書かれることもあり、経済学に関する論文も多くが英語で書いてあります。そのため、受験勉強で培った英語力が非常に大事になってきます。また、経済学では微分や積分を使うことがとても多いです。受験勉強でしっかりと理論まで理解しておくと、経済学を理解しやすくなります。

 

さらに、受験勉強で培った思考法や考えも大学ではとても大切になってきます。私は受験勉強を通して、自分は何が苦手なのか、それを克服するためには何をしたらいいのかと客観的に分析することができるようになりました。大学のゼミでこの考え方がとても役に立っています。ゼミではディスカッションがあるのですが、自分とは違う意見があったときに客観的に分析するという考えを持っていると、相手の考えを単に否定するだけではなく、相手の意見からこういう考えがあるのだと新たに学ぶことができるようになります。

 

このように受験勉強で培った知識や考えは大学以降色々なところで役に立ってきます。自分の将来やりたいことを実現するためにも受験勉強をしっかりとやっていきましょう!この一年間で学んだことは一生みなさんの支えになってくれます。この一年間を余計なものだとネガティブに考えるのではなく、自分を成長させてくれる大切な一年間というようにポジティブに考えて一日一日を大切に過ごしていきましょう!

 

このブログが少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

2020年 8月 3日 受験と研究

こんにちは、東京工業大学の後岡です。

もう夏です。受験本番まで約半年と迫った今、自分のやるべきことをしっかりできていますか?自信を持って、できています!!という人はそのまま続けてください。素晴らしい。自信がなく、できているかも、、もしくはそれ以下の人は今一度、なんで勉強しているのか、なんで受験しようとしているのか、なんで第一志望の大学に行きたいのか、考えてみてください。目的がはっきりしてこないと勉強に集中できないと思うので。目的がはっきりすれば、やることは一つ。勉強中に寝落ちしてしまったり、スマホに時間を取られたり、ということはなくなるはずです。

さて、耳が痛くなる話はここらでおさめておきましょう。
前回のブログにも書いたように、私は大学院で乳酸菌を用いた研究を行っています。大まかにやることを整理すると、まず最終目的を決めて、それに到達するための目標を設定し、それを実現するための実験を行い、その実験の結果を分析して、また目標を設定する。これの繰り返しです。この流れの構造は受験勉強にかなり似ていると思います。第一志望を決めて、そこに合格するためには何が必要かを洗い出し、勉強して、模試の結果を見て現状を分析して、また何が必要か洗い出す。特に分析の部分では受験での経験が研究に活きていると日々感じています。
受験期は、模試と過去問を解く度に分析していました。記憶が薄れてしまうので、解いてからその翌日には分析し、かかっても3時間くらいで仕上げていました。この時間には個人差があると思うのですが、できるだけ短時間で終わらせた方がいいと思います。大切な作業ではあるのですが、肝心の勉強にかける時間が短くなるからです。さらにだらだらやっても分析の限界値は変わりません。ささっと、ちゃんと、やってしまいましょう。内容においては、何ができて何ができなかったのかを徹底的に追求していました。そして最終的に出てきた原因に対して、具体的な解決策を出したら分析は終わりです。
研究では教授と一緒にやることが多いのですが、最大でも2時間程度です。さっさと終わらせて次に、という考えが行動量の確保にも繋がっています。さらになぜそのような結果になったのかを、こちらも徹底的に追求します。原因が分かったら、それを改善する実験手法を考えて、分析は終わりです。
このように受験で使った分析の考え方は、現在行っている研究に活きています。受験に対して、本気で取り組めば、合格のその先で使えるものがあると思います。この1年だけじゃなく、その先にも今の勉強は繋がってきます。これから暑い夏が始まります。僕たちも熱く頑張っていきましょう。