ブログ 2024年12月の記事一覧
2024年 12月 15日 ベクトルとスカラー
こんにちは。慶応義塾大学3年の文川です。
いよいよ受験直前でやれること全部やってやる!ただがむしゃらに頑張っちゃうぜ!と意気込んでいらっしゃる方。
心意気そのものは完璧と言えましょう。
ただ同時に一旦冷静になってほしいというのもまた事実。
受験直前ということで目についたもの、思いついたことすべてに手を出したくなるかと思います。
これがあまり芳しくないわけです。
耳タコでしょうが、大学受験成功に向けて考慮する必要がある2大要素として「ベクトル」「スカラー」があります。
要は「努力量とその方向性」です。
もちろん皆さんがここから受験当日まで1日22時間勉強で突っ走るぜ!ということが出来る超人なら、目についたものすべてやってみても構わないと思います。
が、僕みたいな凡人だとそんなのいくつ身体があっても足りないわけです。
つまりやるべきことの優先順位をつけて、泣く泣くながらも取捨選択をしなければならないんですよ。
そこですべきことが、そう、分析なんですよ。
例えば、問題演習をした後
➀どんな類の問題が取れなくて
(志望校に対してその分野はどれほど重要かまで考えよう)
➁なぜできなかったのか
(集中力や計算ミスなどのアバウトでテキトーな何故を聞いているのではない)
③次回できるようにするには何をすればいいのか?
(単元ジャンル演習や問題集で演習量を増やす?テキストなどであらためて基礎から捉えなおす?)
例えば、1日の勉強を始める前に
➀昨日できなかったことは何
(主に知識であったり表現技法の類でしょう)
➁それは本当に必要なことなのか
(もしかして遠回りだったりしない?)
③どのくらいのウェイトを掛ける?
(重要なことだったり喫緊の課題ならば当然大きくなるでしょうし、ゆっくりでも仕上げられるという自信があるならその分小さくなる。つまり皆さんの現状の実力次第)
ババっといろいろ書いてしまいましたが、こういったことを考えている方が確実に勉強効率も上がるし、変に惑わされることもないと思います。
それにちゃんとやれば10分もかからないことですしね。
難しかったりする場合は、お近くの担任および担任助手に聞いてみてください。
きっと助けとなってくれるはずです。
それでは皆さんが4月に色づいた桜を見られることを心より祈っています。
2024年 12月 14日 「今やるか、後悔するか」
こんにちは。担任助手3年の大島です。
11月も終わりに差し掛かり、受験まで残すところわずかとなりましたね。
寒さも一段と厳しくなってきたので、くれぐれも体調管理には気をつけましょう。
みなさんは「あのときああしておけばよかった」、「もっとこうしていれば」と感じたことはありますか?
誰しも一度は経験したことがあると思います。
私は学校の定期テストが始まるたびにもっと早くから勉強を始めていればと後悔していました。
これを裏付けるように、ボストン大学のリサ・アベンドロフさんが興味深い心理学の研究結果を発表しています。
海外旅行に行った旅行者を対象とした研究で、「お土産を買ったとき」と「お土産買わなかったとき」の間でどちらが後悔は大きいかというものです。
結果、「お土産を買わなかったとき」の方が、「お土産を買ったとき」に比べ、後悔は大きかったそうです。
このように、やらなかった時の後悔は、やったあとの後悔より大きいことが科学的にも証明されています。
これは受験でも同じことが言えると思います。
普段の定期テストは学期ごとに実施され、ある程度回数があり修正も利くので後悔はさほど大きくないかもしれませんが、受験は一度きりです。
チャンスが少なく、人生を左右するものである分、やらなかった後悔はより大きくなると思います。
では、どうすれば「やらなかった後悔」を無くすことができるのでしょうか。
それは、目的を明確化することです。
受験であれば、自分のやりたいことを実現するために志望校合格を目指すなど。
目的が明確になれば自分が今やるべきことは何かを考え、行動に移しやすくなります。
結果が出なかったら努力しても無駄だという考え方もあると思いますが、私はそうは思いません。
例えうまくいかなかったとしても、頑張ったことが経験として残るからです。
しかし、何もやらずに終わってしまったら残るのは後悔だけです。
人生は選択の連続です。
自分が今どう行動するかで未来は大きく変わります。
試験当日、あの時勉強していればと思わないように、最後まで諦めず、一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2024年 12月 13日 直前期のモチベーション
こんにちは!早稲田大学商学部2年の河﨑樹です。
12月に入り、受験がいよいよ現実味を帯びてきましたね。
この時期は、目標としている点数と今自分が取れる点数のギャップや成績の伸び悩みにストレスを感じる人も多いと思います。
そこで今回は、直前期のモチベーションについてお話しします
私が受験生の時に意識していたことは、大きく分けて2つあります。
➀今までの自分を裏切らない
12月は、疲れや焦りから「もう無理かも」と思うことが増える時期です。
でも、ここで諦めたら、これまでの努力が無駄になってしまいます。
受験のために費やした時間や努力を思い出してください。
この時期に諦めてしまうことは、過去の自分を否定することに繋がります。
一瞬楽になりたいという気持ちは分かりますが、その代わりに「ここで踏ん張れば、これまでの努力が報われる」と考えるようにしましょう。
今の辛さを乗り越えることで、きっと未来の自分がより明るい道を選ぶことができるようになります。
➁プレッシャーを超える努力をする
本番が近づくとプレッシャーが強まりますが、それを上回る努力をすることで自信が生まれます。
本番を迎えたとき、「これだけやったのだから大丈夫」と自信を持てる状態を目指しましょう。
直前期の疲れは辛いものですが、本番の一番の味方は自分自身です。
辛いときこそ「もう少し頑張ろう」と自分を奮い立たせることで、当日強い自分で臨むことができます。
最後の踏ん張りがきっと当日の安心感につながります。
ここまでモチベーションについて述べましたが、それと同じくらい、体調管理も大切です。
早寝早起きや風邪予防など、基本的な生活習慣を整えましょう。
緊張が高まる時期ですが、本番で自分を信じられるよう、日々の努力を続けてください。応援しています!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
2024年 12月 12日 勇気の出る言葉ひとつを心に持て
こんにちは。東京大学4年の久留です。
かなり暖かい12月に思えますが、これから冷え込んでいくようなので、十分注意して過ごしてくださいね。
今日は、周囲の言葉に負けない、というテーマでお話ししたいと思います。
受験生時代、両親は私が勉強をする環境を存分に整えてくれていましたが、それでも、悩みというほどではないのですが、気になることがありました。
それは、母の言葉です。
「そこまで頑張らなくても、行ける大学に入ればいいのに」とか、テレビで部活動にいそしむ高校生の映像が流れるたびに、「こういうのが青春だよね」とか。
一つ目の発言は、私が勉強を頑張りすぎて潰れないように心配しての言葉でしょうし、二つ目の発言は単に感動して、何の気なく放った言葉でしょう。
そうだとしても、私はどうしても東京大学に入りたいと思って受験勉強をしてきたし、そのために高校時代は部活動に入らずに勉強をしてきて、それが私にとっては青春だったのに、その価値観を何度も否定されているような気分でした。
こうして言語化するとたいしたことのない出来事ですし、やはり贅沢な悩みという感じがします。ですが、当時の私にとっては毎回母につっかかりたくなり、それを我慢して涙がでるほどの嫌なことでした。
そういうとき、私をなだめてくれたのは、宇多田ヒカルさんの“Keep Tryin’”という曲でした。
「無い物ねだり ちょっとやそっとじゃ満足できない だからkeep trying」という歌詞や、「何度でも期待するの、バカみたいなんかじゃない」という歌詞が特に好きでした。
そう、そうなんだ、私はちょっとやそっとじゃ満足できないのだから、努力して大学に行きたいというのは当然の望みなんだ。
何度も、成績が上がることや志望校に入学することを期待することも、バカな、価値のないことではないんだ。
やはり言語化すると普通のことですが、否定されたと感じた価値観を回復し、また努力し続けるために、この曲を聴いて自分の受験勉強を正当化することはとても必要なことでした。
受験生の方にとって、周囲の方々が何気なく放った言葉が、自分の生き方の否定のように思えて苦しいことがあるかもしれません。
そういうとき、ただ一つだけでも、自分にとってしっくりくる、勇気を与えてくれる言葉が、自分を最後まで支えてくれるということがあると思います。
そういう言葉に出会ったときは、是非それを記憶して、辛くなった時に何度でも自分にその言葉をかけてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。