本番に向けての心持ち | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

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2025年 1月 14日 本番に向けての心持ち

こんにちは。担任助手2年の黒田です。

今年に入ってから2度もうっかり令和6年と書いてしまいました。

気をつけていきましょう。

今回は、共通テストはもう目の前に迫っており、二次・私大も近づいてきたことから、その本番に向けての心持ちについて書いていきたいと思います。

突然ですが、人間の思考というのは二重過程論によれば、「無意識的分野」と「意識的分野」の2つからなります。

「無意識的分野」というのは階段で躓いた時、咄嗟に手すりを掴もうとする時などに働いているわけですが、普段の意識的分野は気付かぬうちにこの無意識の分野から得られた情報から非常に影響を受けて判断をしてしまうのです。

そのために、理性的に判断していると思っても、それができていないことがあり、結果として、選挙で現職が勝ちやすい理由である単純接触効果やデータの誤謬を生じさせる関心の錯覚、そして、自分に都合の悪い情報を無視する動機づけられた推論といった認知バイアスを生じさせてしまうのです。

一体何の話かというと、人の心理というのは非常に影響を受けやすいということです。

色んな心理学の実験やら社会学の実験やらを皆さんも読んだりするでしょうが、個人的にはこれは本当に不思議だなと思った実験があるので紹介させてください。

内容は非常に単純で、1から100の数字が書かれたルーレットを回し、その結果とは全く関係のない『アフリカでは何パーセントの国が国連に加盟していますか』という質問をするというだけです。

すると、参加者の多くは正確にはわからなかったため、推測せざるを得なかったのですが、ルーレットが10を示した時には20パーセント付近の回答が多く、ルーレットが65を示した時は、50パーセント付近の回答が多く見られたというものです。

これは視覚情報に限らず、聴覚で無意識に聞いたものについても同様で、全く関係ないとわかっているのに、あるいは自分では全く意識していないのに先行した情報に、人間というのは不思議なもので影響を受けてしまうのです。

小学校での運動会や部活での大会前に絶対に勝つぞ!と皆で集まり、声に出すというのは一見根性論で非合理的だと私自身以前は思っていましたが、科学的な裏打ちのある非常に合理的なことなのです。

皆さんについていえば、本番がいよいよ迫ってきて、落ちるかもしれないと不安になり、ついそれを口に出して『受験に落ちるかもな〜』と友達と話したりしてしまうかもしれません。

しかし、そうすると無意識のうちに自分が影響されてしまうのです。

ですから、極力余計なことは口に出さず、出すならポジティブな言葉を

そして、目の前の勉強に集中し、ラストスパートをかけていきましょう!

応援しています。