現役生時代に解いた過去問を再度解く意義 | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

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2024年 10月 28日 現役生時代に解いた過去問を再度解く意義

こんにちは。東京大学法学部4年の久留です。

秋なのに、とても寒かったり暑かったりして体調を崩しやすくなっていると思いますので、風邪を引かないように気をつけてください。

さて、今回は、現役生時代に解いたことのある過去問を解くことの意義についてお話しします。

現役生時代に過去問演習後の復習をきちんとしていた人ほど、今年演習するときには答えをなんとなく覚えてしまっていて、解く意味がないと感じる方がいるのではないでしょうか。

確かに、単語を答えさせるだけの知識問題なら、わざわざ過去問形式でアウトプットする意義は小さいです。

他方、40字以上の記述問題は、答えをなんとなく覚えていたとしても、一言一句覚えている方はいないでしょうから、満点答案にならないことがあると思います。その場合は、答案を書くのに必要な知識は持っているが、書き方が下手で点数になっていない状態にあるということであり、解いたことのある過去問の演習は、そのことを自分で認識し、どういう書き方が良い書き方なのか理解する機会になるという意義があります。そして、書き方を改善すれば、一気に得点が上がることもあると思います。

実際、私はどの科目も6~7割くらい模範解答の要素を覚えていたのですが、浪人期間中に演習しても満点は取れませんでした。そこで、採点基準や添削コメントを元に、どうすれば模範解答と一言一句同じ解答を思いつくことが出来るのかということを考え抜き、実行するようにしたところ、過去問演習でも模試でも各科目で10点以上上がっていきました。

そもそも、答えを知っている記述問題は、答えるべき知識を持っている初見の記述問題とそれほど差異はありません。他方、どういう内容を答えればいいのかを知っていることと、その問題で満点を取ることの間には大きな隔たりがあります。ですので、2回目以降の演習は、答えるべき内容はわかっていても、それをどのように表現すると点数を落とされるのかということに気付き、改善していく良い機会になると思います。

以上のことから、解いたことのある過去問でも、今年度初の演習であればぜひやってほしいと思います(同年度で二回目以降の演習の場合は、人によって要否が分かれると思いますが)。

最後まで読んでくださってありがとうございました。