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2022年 9月 12日 人に頼ること
こんにちは、担任助手の砂田です。
突然ですが、皆さんは人付き合いを大切にしているでしょうか。また、どんな付き合い方をしているでしょうか。
私は大学生になってから、人との付き合い方が大きく変わったように感じています。
多くの大学生は複数のコミュニティに所属し、各コミュニティにそれなりの人間関係のネットワークをもっています。居場所がほしいと思ったときには特定のネットワークを選択し、一定期間その場に腰かけ、用が済んだら勝手に自然消滅することができます。便利で気楽な環境ではありますが、言い方を変えると、ドライで薄っぺらい関係しか築けません。コロナ禍の今、人とゆっくり深い話をするような場が整えられることが少ないのは事実です。ただ、自ら求めて話をしてみると、面白い考えや夢を持つ人に囲まれていることに気づきます。どうして今までこの人と話をしてこなかったんだろうと後悔することさえあります。
一方で受験生の多くは勉強だけに集中していて、コミュニティも家族と予備校、少数の友人程度という人も多いのではないでしょうか。その限られたコミュニティの中に居場所を見出せているでしょうか。人と話しをすることはあるでしょうか。ご家族との距離感は人それぞれだと思いますが、私の場合は一度受験に失敗した罪悪感と、それ以上失望されることに対する恐怖から両親と話をすることを避けていました。予備校のクラスメイトに対しても、相手に劣等感を感じ傷つくのが怖くて、ほとんど会話することはありませんでした。あまり本音を語らず、感情にも蓋をして過ごした一年だったように感じています。
困難は一人で乗り越える方が楽な人もいれば、信頼のできる人にある程度頼る方が楽な人もいると思います。当時は前者だと思っていた私も今では、本当は後者だったのではないかと思っていて、最近は人と話したり感情を共有したりすることで自分の考えが一歩発展していることを感じます。自分では上手く対処しきれないものごとに関して、上手く人に頼ることができるようになったように思います。
人と話をすること、そして時には人に頼るということを大事にしてほしいと思いながら、私は受験生の皆さんを見守っています。