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2021年 7月 20日 模試との向き合い方について
こんにちは、担任助手の砂田です。
本科生としての生活が始まって4カ月ほどになりますが、皆さんは、今どのような気持ちで机に向かっているのでしょうか。半年後に控える本番を不安に思う人、成長を実感して自信を持つ人、時間の経過に焦りを覚える人、、、感情は人それぞれだと思います。私は、不合格を目の前にしたときの落胆や劣等感がようやく薄れてきて、勉強を楽しい、もっと理解したい、など、割合まっすぐな気持ちでいながら、特に数学や物理の魅力にのめりこんでいった時期だったと記憶しています。
さて、是か非か、皆さんの日々の感情に少なからず大きな影響を与えるものが、「模試」だと思います。いくら冷静でいようと思っても、模試の成績が良ければ嬉しさがこみ上げ、校舎への足取りは軽くなる。一方で、成績が好ましくなければ涙を呑み、時には全てを放り出したくなる。そんな模試が立て続けにやってくる夏はやはり、受験生にとっての天王山なのでしょう。
時々、「模試は問題の質や採点の基準が本番とは異なるのだから、模試の結果をそれほど気にする必要はない」という人がいます。確かに、模試と本試は別物でしょう。ただ、模試の結果というものは本当に無下にしてしまって良いものなのでしょうか。同じ問題・同じ採点基準によって、同じ大学を志望する学生との比較を示す模試の結果は、それなりに多くのことを示唆してはいないでしょうか。
私は当時模試について、次の3点を意識していました。
・必ず模試に学力のピークを合わせること
「ある分野はまだ学習が不十分だから、今真剣に解いたところで意味はない」などと言って部分的に手を抜いたりするのではなく、とにかく全身全霊で受験し、点数の最大化を図っていました。
・自分の位置を把握すること
同じ志望校の受験者内での自分の位置や、現時点での合格可能性を常に把握するようにしていました。そして、前進していることを示す結果を毎回求めていました。
・他人にできて自分にできなかった、あるいは、自分にできて他人にできなかった点を把握すること
本番において前者は命取りに、後者はアドバンテージになります。前者を減らし、後者を増やすような学習はもちろんですが、試験中に今取り組んでいる問題が前者と後者のどちらにあたるのかが分かれば、戦略的な解答が実現します。
模試の結果に真摯に向き合うことで、今までの学習方法は正しかったのか、あるいは、正しくなかったのかを認識する。そうして自分の歩んできた道筋の修正が可能となり、合格への近道を歩んでいくことが出来る。それが模試を受ける意義だと私は思っています。