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2018年 10月 1日 初めての過去問分析(私立向け)

お久しぶりです!担任助手2年の長谷川です。

 

最近は雨続きですね・・・。

なんだか気分も上がらない・・・、なんて言っていたいところですが、過去問演習に入り始めている今は日々の勉強内容が変わっていく時期なので、道筋を見失ってペースが乱れないよう、気を引き締めていきましょう。

 

本日のテーマは、先に触れた過去問の、“分析”についてです。

 

新宿本科では、分析分析と繰り返し言われていると思いますが、「分析って具体的に何をやればいいか分からない・・・」なんて声を聞くこともしばしばです。そこで、あくまで1つのやり方ではありますが、初期の段階でおすすめするやり方を書いて行こうと思います。

 

まず確認するべきことは、簡単に言ってしまうと、「自分が今までやってきた勉強や教材の内容でどれだけの問題が解けるか」ということです。

 

というのも、新宿本科で日々勉強に打ち込んできた生徒のみなさんは、この時期には入試問題を解く上で必要になる学力の土台の部分は、主要科目についてはほぼ学習が終わっている段階かと思います(土台が完成している、と言っているわけではなく、あとは同じ内容の復習や演習を繰り返すことで完成度を上げていく段階、ということです)。

 

そこで実際に過去問を解いてみると、もちろん問題の構成や特徴、解答根拠を拾ってくる範囲など分からないことが多いので、最初から高得点を取ることは困難です。しかし、解説を参考にしながら丁寧に分析してみると、解けなかった問題についても、意外と今までやってきたことを少し応用させた程度であったり、着眼点さえ分かっていれば解ける問題であったりすることが多いです。

 

 

自分の経験を例に挙げて少し書くと、世間一般で言う夏休みが終わったタイミングで早慶の過去問を解いて分析してみたところ、

 

英語:知らない単語はあるが、設問を解く上では意外と関係ないものも多い。多くの問題が下線部の前後の文脈が取れていさえすれば解ける。

指示語の問題が多く、本文を読解する際には指示語が何を指しているかを意識しながら読むべき。英作文は単に演習不足。

時間配分については、設問が本文の前から順番に作られているため、「先に設問を一つ見てから本文を読解することを繰り返す」のが一番効率がいい。最後の設問の内容一致は全文を通しての問題で解答に時間がかかるため、パッと見で分からなければ飛ばしてしまい、他の大問を全て解いてから余裕があれば解く。

 

→特別新しい勉強が必要という訳ではない。日常学習の時から、上に挙げた、過去問を解くときと同じ着眼点(解答の順番、指示語の意識、設問前後の文脈把握など)をもって解く。

 

日本史:一問一答的な語句知識だけだと選択肢が切れない問題が多く、語句の周辺知識(例:東進太郎は、○○時代の□□戦争後の不況下で△△会社を設立して、日本の経済発展に尽力した人物だ。)まで整理されていないと解けない。

語句の選択問題は、その語句が関わる時代に着目すれば2択までは絞れる。

教科書と一問一答に無い知識が必要な難問を全て排除しても8割は取れる。残りの2割も、消去法などを使えば絶対に解けないという訳ではない。

 

→今までの勉強で扱った内容の中で、知識の穴を無くすことと、語句の内容、周辺知識を教科書、ノートを使って整理していくことを意識して勉強する。

知識のインプットだけでなく、演習を積んでその都度知識の整理を行う。史料対策を除けば、新しく教材を増やす必要は無い。

 

 

という感じで、

 

①新しい勉強(内容)を取り入れる必要はあまりない。

②今までの学習内容の定着度を上げると同時に、知識の穴を見つけ、無くしていくこと。

③着目すべき点や、解答の導き方や解く順番と言った戦略を意識して演習を積むこと。

 

大まかにこの3点を意識すべきだということが分かりました。

何より、今までの学習内容で間違っていなかったという安心感と、今までの内容の完成度を高めていけば十分に合格できる、という自信を持てたことが大きかったと感じます。

 

 

もちろん上に挙げたのは分析の一部に過ぎませんし、やり方は人それぞれです。自分の課題が明確で、やるべきことも分かっている人もいれば、何が問題なのかもよく分かっていない人もいると思います。また、分析をしたところで、「ではどうしていくか?」「何を意識して勉強していくか?」などという「これから」の部分が明確になっていないと、ただ時間を浪費してやった気になっただけになってしまいがちです。各々自分の現状や性格、傾向に合った分析を行い、確実に日々の学習や次の過去問演習に活かしていってください。

 

 

長くなりましたが、本日は以上です。

 

最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました!少しでも役に立てば幸いです。

 

それではまた!