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2018年 9月 21日 過去問演習講座を正しく使おう
担任助手2年の青木です。受験生の中には過去問演習講座を始めたいと考えている人もいると思います。そこで私からは自分の過去問演習の経験から講座の使う際に注意するポイントをお話します。
私は一年間の新宿本科での勉強を経て、第一志望であった東京大学文科Ⅲ類に合格しました。しかし合格後、担任助手として様々な生徒を見ながら自分の受験生活を振り返ってみた時、もっといい過去問演習講座の使い方があったな、と思う点がいくつかあります。改善点は大きく4つあると考えています。
【改善点①:細かく分析する】
過去問演習講座の解答解説や添削のうち、私は自分が失点した部分しかチェックをしていませんでした。得点できている問題も、それがたまたまなのか自分の実力なのか分析しなければ、本試で同じような内容が出ても同じように得点できるとは限りません。さらに、解答解説と添削には補足・関連情報も書いてあるので全て一通り目を通して得られるものは全て得ましょう。
【改善点②:分析は一つにまとめて書く】
過去問演習講座を一通り分析して知った自分の弱点や足りない知識について、私はまとめずに答案に書き込んでいました。分析内容を一通り確認しようと思っても、書いてある箇所がバラバラで確認に時間がかかってしまいました。受験終盤は心と時間に余裕がなくなるので、分析内容は書き起こすことをお勧めしますが、ノートなどにまとめるとすぐ何回も確認できます。分析は本試に生かすためにあるので本試まで繰り返し立ち返るべきです。
【改善点③:必要に応じて過去問演習以外にも時間を設ける】
主要3科目の勉強に手一杯で副教科に割ける時間が少なかった私は、「東大日本史」などレベルの高いt-pod授業を申し込んだものの、受講することなく、教科書の読み込みと過去問演習しかしませんでした。t-pod授業は、別媒体で得た知識を志望大学の試験で得点につなげられるようにする橋渡し的な役割があります。できることなら一つ一つの手順を追って勉強しましょう。時間に余裕がないときは担任助手や担任の方に計画を客観的に判断してもらうこともお勧めです。
【改善点④:自分の勉強方法を随時吟味する】
「日々の勉強で特に間違ったことはしていないから、今のまま頑張れば点数は伸びる」と過信し、やり方を変えませんでした。間違った勉強をしなければ点数が伸びるのではなく、自分に合った正しい勉強をしなければ点数は伸びないという意識が大切です。
最後に私からのアドバイスをまとめます。
①弱点克服だけでなく強み(成長点)強化も行う
②分析は丁寧に行い定期的に立ち返る
③勉強の手順を飛ばさない
④本当に自分の勉強方法が正しいか分析から吟味する
私は秋からかねてからの希望であった教育学部に進学します。皆さんには過去問演習講座をうまく活用していただき、合格の確実性を高めていってほしいです。皆さんが素敵な大学生活を迎えられるよう願っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。
担任助手 青木