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2019年 9月 13日 (私大向け)夏以後の日本史学習について 後編
こんにちは、3年の長谷川です。
前回はタイトルの通り、夏以後の日本史学習について書きました。①(前篇参照)の通史の定着(反復)についての話がおおまかに終わっているので、今回は早速その続きから書いていきます。
②文化史
文化史、全然覚えられない・・・。(泣)
そうなんです。本当にそうなんです・・・。
というのも、文化史は政治史や外交史など多くの分野と違って、一つ一つの出来事、歴史用語間の繋がりに乏しいんですよね。確かにその文化の形成に至る時代の流れ(教科書にも多少の記述はあります)や、文化財の特徴など、あるにはありますが限界があります。
「文化史の背景には大きな時代の転換がドラマチックに~・・・」
・・・言いたいことは分かりますが、無視しましょう。その時間があったら英語に充てたほうが賢明です。受験生に与えられた時間には限りがあります。
ということで学習方法ですが、文化史は通史とは別で学習時間を設けることをおすすめします。理由は、そうでもしないと永遠に定着しないからです。先述の通り繋がりに乏しいので、頭から抜けていくスピードも速いです。
内容についてですが、まずは教科書orテキストに載っているものを覚えましょう。それを覚えた後で、必要に応じて(=自分が受ける大学の過去問を複数年解き、その上で必要・やるべきだと感じたら)資料集を利用すると良いと思います。実際には教科書やテキストに載っているものだけで十分に合格ラインに達する大学・学部も多いです。繰り返しになりますが、得点効率を考えましょう。やっても合格率がほとんど変わらないことはやる意味がありません。
③演習(+志望校対策)
演習の進め方は人それぞれなので、自分に合ったやり方を探りながら進めていきましょう。ここではみなさんが共通してやるべきことについて少し。
演習では、自分が受ける大学・学部の過去問を解いたら自分が使っている教材(ここでは前篇でお伝えした三点とします)と問われた内容を照らし合わせてみましょう。ここで把握すべきは、あの三点の中だけで何割取れるか、です。(三点の中に記載が無くても、選択肢で絞り込んで正答が可能なものも取れる問題とします。こういった問題も多いです。)
この作業は今後の学習方針を定めるために、2~3年分ほどやることをおすすめします。これで9割近く取れるようであれば、これ以上教材を増やす必要はありません。取れない問題はいわゆる捨て問です(=必要な学習量に対する得点効率が悪い問題)。今使っている教材の内容をどうやって定着させていくかに焦点を当てて学習計画を立てましょう。
仮に自分の教材と照らし合わせて8割に満たない場合(ほぼ無いです)は、取れない問題への対策を考えましょう。早稲田であれば史料問題、慶應(特に法学部)であれば用語集などが考えられると思います。
上記の作業を含め、出題傾向や教科書・テキストのどんなところから出るか、といった分析を行ったのち、どこに力を入れて勉強するのかをおおまかに決めて学習計画を立て、実行しましょう。
もちろん解いてみて見つかった自分の苦手や、覚えてられていない範囲の学習を盛り込むことも忘れずに。
上記が志望校対策に当たる部分です。新宿本科のみなさんは過去問分析ノート上に記しておきましょう。
というわけで長々と書いてきましたが、今回は日本史の夏以後の学習について
①通史の定着(反復)
②文化史
③演習(+志望校対策)
の3つに分けて書きました。あくまで個人的な考えなので、参考程度に考えてください。
受講中心から維持+演習へと勉強内容が変わっていくこの時期は、学習サイクルが迷走しがちです。考えてもなかなか上手くいかないな、という時は担任助手に積極的に聞いてみてくださいね。
受講の内容を定着させると同時に演習でアウトプットしていくこれからが一番成績が伸びる時期です。自分に期待しながら頑張っていきましょう。
それではまた。