ブログ
2020年 8月 6日 神頼み
こんにちは。担任助手の蓮池です。
「神頼みなんてするなよ」
新宿本科の古岩井校舎長の言葉です。
神頼みは自分の力でどうにもならないときのためにとっておけ。
大学受験は自分の実力でなんとかできる。
私はこの言葉が好きでした。
現役時は漫然と勉強をしていて、現実を分析して学力をつけるために何が必要か考えるという当たり前のことができていませんでした。あれにもこれにも手をつけて、根拠のない自信と漠然とした不安で、もやもやしていました。
古岩井校舎長の言葉を聞いてすっきりしました。
大学受験は実力勝負。確かな実力がつけば結果はついてくる。
やるべきことははっきりしている。学力を付ければいい。本番熱が出ても、前日一睡もできなくても、それでも合格できるだけの、確かな学力を付ければいい。
当たり前のことですが、大事なことです。
合格するためには運も必要かもしれません。ただし、運は自分の力でどうすることもできません。強いて言うなら、実力(=学力)を高めることによって、本番のパフォーマンスにおける運の影響を小さくすることはできます。
一方、学力は自分の力で上げていくことができます。客観的に現実を分析し、仮説をたて、課題を解決するための方法を考える。それを実行し、検証して、また分析をする。
私はいつも「自分の力で変えられることに全力を注ぐ」ことを心がけています。
何かを成し遂げようとするとき、そこにはしばしば、自分の力で変えられる要素と、自分の力では変えられない要素があります。自分の力では変えられない要素は、悩んでも仕方がありません。悩んでもただ漠然とした不安に覆われるだけです。
『イシューから始めよ』にこんなことが書いてあります。
「悩まない、悩んでいるヒマがあれば考える」
「悩む」とは「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすることです。
「考える」とは「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てることです。
悩んでも仕方がないこと(=自分で変えられないこと)は悩まない。
自分で変えられることに集中する。
とはいえ私たちは人間です。不安になることもあります。そんなときは、自分に問いかけてみてください。
今この思考は学力を高めるために必要な思考なのだろうか?
最後にもう一度。
「自分の力で変えられることに全力を注ぐ」
案外変わるものですよ。