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2018年 6月 18日 模試分析と問題発見・解決能力の連関性
こんにちは、東京外国語大学4年の袴田麻畝です。
本日のブログのテーマはタイトルにもある通り、「模試分析と問題発見・解決能力の連関性」についてお話していきたいと思います。
私が大学に入って、幾度となく耳にするのは「問題発見・解決能力」という言葉です。
社会人として働くうえで、この能力が1番重要であるとよく言われています。
私は3年生から紛争解決のゼミに所属しています。メインとしては、世界で起こっている様々な紛争を例に挙げながら、その紛争の原因や紛争解決への糸口などを皆で議論しています。他にも「平和とは何か」「戦争とは何か」など根本的な概念を皆で議論することもあり、答えのない問題と日々闘っています。
このように、ゼミでも問題解決のフレームワークに沿った研究をしているのですが、実際受験においてもこの能力はとても重要であるといえます。
模試分析は受験において最も重要な作業の1つである
ということは新宿本科の生徒なら何度も言われているかと思います。完全に1から勉強をし始める人でない限り、やみくもに勉学に取り組んでも成績は伸びません。
模試分析の大まかな流れは以下の通りです。
- 模試で点数が取れたところ、取れなかったところを確認する
- 自分の得意・不得意を明確化する
- 自分の不得意分野はどのような勉強をすれば改善するのか
- 具体的な勉強計画を練る
このうち、②と③が重要であり、難しい作業であると思います。例えば、②の段階で、本当はできないのにできると思い込んでしまい、成績を上げる機会を失う、③の段階で、詰めの甘い分析しかできず、「勉強しても成績が上がらない」状態に陥る、というようなことです。
社会では②を「問題発見能力」、③を「問題解決能力」と言います。
今回のブログでは模試分析に沿って、両者におけるアドバイスをしたいと思います。
②自分の不得意分野の問題を解いていた自分を思い出す。
③原因を細分化し、1つの勉強法に固執せず、選択肢を増やして柔軟に対応する。
例えば、英語なら長文読解の点数が悪かったとき、それを解いていた時ある単語でひっかかったとかトピックについての前提知識があまりなかったとか、試験時を思い出すことで自分の弱点を具体化・最小化できると思います。
また、1つの勉強法を続けて成績が上がらないのであれば、それは原因にうまく対処できていない証拠です。人に聞いたりネットで調べたり、参考書を読んだり方法はいくらでもあるので、色々な選択肢を持ったうえで細分化した原因に適した勉強法を選べればよいと思います。
受験生時代の分析は失敗してもよいと思います。今は訓練の場でもあると思うので、分析することに慣れておけば、大学での勉強だけでなく就活にも、もっといえば社会に出てからも役に立つということです。
私も浪人時代に分析の重要性に気づけたからこそ、そのノウハウを大学生活にも生かせています。今の勉強が単なる成績向上だけでなく、未来にも役立つ能力を養成できると思って、これからも日々の勉強に取り組んでいきましょう!
担任助手 袴田