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2022年 6月 2日 意識していたこと

 はじめまして、今年から担任助手になりました東京大学理科一類1年の山﨑俊徳と申します。今回は僕が1年の浪人生活の中で特に意識していたことについて、考え方・対人関係の二つに分けて紹介させていただきます。

 

1.考え方

 ここでは一年間の勉強に対する姿勢や考え方について、僕が特に意識していた三つのことをご紹介します。

 一つ目は、モチベーション・集中力のコントロールです。現役生と比較してみても、浪人生が勉強に使える時間はとても長く、僕の場合だと2倍くらいはあったように感じます。(勉強の量)だけで学力が伸びると考えれば、浪人生の方が圧倒的に有利に見えますが、実際に東京大学を例に挙げると、現役生と浪人生の合格率にはほとんど差が見られません。これは勉強の量に加えて質が重要な影響を持っているためだと考えられます。大雑把に見積もれば、(勉強の量)×(勉強の質)が学力向上につながると考えてよいでしょう。この(質)を上げるためには、勉強中の集中力・モチベーションを高めることが重要です。具体的に僕がやっていたこととしては、校舎にいるときには勉強だけに集中し、家に帰ったら勉強はせず、趣味や休息に時間をかけるというようにメリハリをつけることや、担任助手の方の話を聞いて大学に入ってからのイメージを持つこと、休みの時間に気分転換として第三外国語や大学範囲の数学物理を勉強してみることなどが挙げられます。

 二つ目は、常に目的意識を持つということです。“自分が今何のために勉強していえるのか”を明確にすることで、ゴールから逆算して計画を立て、非効率な学習を避けることができます。具体的には、模試の度に本番を想定して目標を立て、それを達成できるような学習計画を練り、模試の後に反省点を挙げてそれをフィードバックするというサイクルを徹底して行っていました。

 三つ目は、自分でコントロールできないことは気にしないということです。受験ではストレス、緊張、体調など様々な要因から影響を受けます。普段の勉強や本番の試験でパフォーマンスを発揮するために、悪影響を取り除くことが重要になります。しかしながら、すべての要因を自分で解決しようとしても、実際には解決できず、それがストレスになってしまいます。そこで、自分に解決できることとできないことを分類し、解決できることのみに対処するという姿勢がとても大事だと思います。

 

2.対人関係

 新宿本科での学習の大半は、講座受講や問題演習などの自習形式のもので、一人で勉強する時間が長かったように感じます。そのような環境の中でも、本科にいる友達や担任助手の方々、先生方や講師の方々との関係は僕にとってかけがえのないものでした。特に個人面談やチームミーティングのときには、先生方や助手の方々が親身になって相談にのり、学習をサポートしてくださりました。また同じクラスの友人とは、わからないところを質問しあったり、模試で競い合って切磋琢磨したりと、いい刺激を与え合うライバル関係を築くことができました。今振り返ってみると、浪人生活では一緒に勉強できる友人関係を築くことはとても大事なことだと思います。

 

 以上二点が、浪人生活の中で僕が特に意識していたことです。あくまで僕個人の例ではありますが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。