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2020年 8月 3日 受験と研究

こんにちは、東京工業大学の後岡です。

もう夏です。受験本番まで約半年と迫った今、自分のやるべきことをしっかりできていますか?自信を持って、できています!!という人はそのまま続けてください。素晴らしい。自信がなく、できているかも、、もしくはそれ以下の人は今一度、なんで勉強しているのか、なんで受験しようとしているのか、なんで第一志望の大学に行きたいのか、考えてみてください。目的がはっきりしてこないと勉強に集中できないと思うので。目的がはっきりすれば、やることは一つ。勉強中に寝落ちしてしまったり、スマホに時間を取られたり、ということはなくなるはずです。

さて、耳が痛くなる話はここらでおさめておきましょう。
前回のブログにも書いたように、私は大学院で乳酸菌を用いた研究を行っています。大まかにやることを整理すると、まず最終目的を決めて、それに到達するための目標を設定し、それを実現するための実験を行い、その実験の結果を分析して、また目標を設定する。これの繰り返しです。この流れの構造は受験勉強にかなり似ていると思います。第一志望を決めて、そこに合格するためには何が必要かを洗い出し、勉強して、模試の結果を見て現状を分析して、また何が必要か洗い出す。特に分析の部分では受験での経験が研究に活きていると日々感じています。
受験期は、模試と過去問を解く度に分析していました。記憶が薄れてしまうので、解いてからその翌日には分析し、かかっても3時間くらいで仕上げていました。この時間には個人差があると思うのですが、できるだけ短時間で終わらせた方がいいと思います。大切な作業ではあるのですが、肝心の勉強にかける時間が短くなるからです。さらにだらだらやっても分析の限界値は変わりません。ささっと、ちゃんと、やってしまいましょう。内容においては、何ができて何ができなかったのかを徹底的に追求していました。そして最終的に出てきた原因に対して、具体的な解決策を出したら分析は終わりです。
研究では教授と一緒にやることが多いのですが、最大でも2時間程度です。さっさと終わらせて次に、という考えが行動量の確保にも繋がっています。さらになぜそのような結果になったのかを、こちらも徹底的に追求します。原因が分かったら、それを改善する実験手法を考えて、分析は終わりです。
このように受験で使った分析の考え方は、現在行っている研究に活きています。受験に対して、本気で取り組めば、合格のその先で使えるものがあると思います。この1年だけじゃなく、その先にも今の勉強は繋がってきます。これから暑い夏が始まります。僕たちも熱く頑張っていきましょう。