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2024年 12月 12日 勇気の出る言葉ひとつを心に持て
こんにちは。東京大学4年の久留です。
かなり暖かい12月に思えますが、これから冷え込んでいくようなので、十分注意して過ごしてくださいね。
今日は、周囲の言葉に負けない、というテーマでお話ししたいと思います。
受験生時代、両親は私が勉強をする環境を存分に整えてくれていましたが、それでも、悩みというほどではないのですが、気になることがありました。
それは、母の言葉です。
「そこまで頑張らなくても、行ける大学に入ればいいのに」とか、テレビで部活動にいそしむ高校生の映像が流れるたびに、「こういうのが青春だよね」とか。
一つ目の発言は、私が勉強を頑張りすぎて潰れないように心配しての言葉でしょうし、二つ目の発言は単に感動して、何の気なく放った言葉でしょう。
そうだとしても、私はどうしても東京大学に入りたいと思って受験勉強をしてきたし、そのために高校時代は部活動に入らずに勉強をしてきて、それが私にとっては青春だったのに、その価値観を何度も否定されているような気分でした。
こうして言語化するとたいしたことのない出来事ですし、やはり贅沢な悩みという感じがします。ですが、当時の私にとっては毎回母につっかかりたくなり、それを我慢して涙がでるほどの嫌なことでした。
そういうとき、私をなだめてくれたのは、宇多田ヒカルさんの“Keep Tryin’”という曲でした。
「無い物ねだり ちょっとやそっとじゃ満足できない だからkeep trying」という歌詞や、「何度でも期待するの、バカみたいなんかじゃない」という歌詞が特に好きでした。
そう、そうなんだ、私はちょっとやそっとじゃ満足できないのだから、努力して大学に行きたいというのは当然の望みなんだ。
何度も、成績が上がることや志望校に入学することを期待することも、バカな、価値のないことではないんだ。
やはり言語化すると普通のことですが、否定されたと感じた価値観を回復し、また努力し続けるために、この曲を聴いて自分の受験勉強を正当化することはとても必要なことでした。
受験生の方にとって、周囲の方々が何気なく放った言葉が、自分の生き方の否定のように思えて苦しいことがあるかもしれません。
そういうとき、ただ一つだけでも、自分にとってしっくりくる、勇気を与えてくれる言葉が、自分を最後まで支えてくれるということがあると思います。
そういう言葉に出会ったときは、是非それを記憶して、辛くなった時に何度でも自分にその言葉をかけてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。