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2021年 9月 27日 優先順位を見極めるための得点化

こんにちは。担任助手1年の久留雅乃子です。

今回は学習の優先順位を考える際に点数を用いるという方法を紹介しようと思います。

学力の「維持」と「向上」を意識して計画を立てる際に案外難しいのが、「どの分野を向上させるべきで、どの分野は維持に回していいのか?」ということです。

たとえば、古文の点数がもっと上がるだろうと古文を頑張って、苦手な確率の対策に使える時間を減らすとします。しかし客観的な数値で見れば、この勉強によって古文が18点→23点になり、20点の確率の問題が0点になったとします。それなら、確率を「向上」の分野として優先すべきで、古文は「維持」に回しても良かったなと思いますよね。

また、「維持」と「向上」は区別できても「向上」すべきところがまだまだ多すぎてどれからやるべきか分からない、という人もいると思います。ここで維持向上の区別や優先順位を把握する方法の一例を伝えます。

 

① 二次試験の配点で現在の自分の学力を得点化する

② 克服すると大きく点数が伸びる大問や分野を発見する

③ ②が多すぎる人は、求められる能力の汎用性が高い大問や分野を優先する

 

①は普段の模試・過去問の点数や、自分が思う現在の完成度を参考にして下さい。②の「克服すると大きく点数が伸びる大問や分野」は「向上」の分野で、伸びが小さい大問や分野は「維持」となります。優先順位を決めて「今週はここを維持して何点、ここは向上させて何点」という週間目標を立てて勉強し、次の週にその点数に達した実感があるかどうかを確認します。ここで達成の実感があればそれを維持するのか、さらに向上させるのか、他の分野の配点を加味しながら決め、新たな週間目標を立てます。達成の実感がないなら、勉強の仕方が悪かったのか、量不足でまだ力がついていないのかを見極めて、目標点を達成する方針を決めます。

 

点数化すると達成したかどうか、という意識が強くなります。また、どこを強化すると最速で合格点に届くのか、という思考も容易になります。

 

最後に。③の段階で汎用性が高いと思えるものは大概が基本です。秋以降、いまだに基本的な問題集などをやるのは恥ずかしいという思いがあるかもしれません。しかし、その恥を今感じながら頑張ることと、入試本番で恥ずかしい答案を書くことを比べれば、恥ずかしくても今のうちに基本を克服すべきだということは言うまでもないことです。

 

常に点数にこだわってください。最後まで読んで下さってありがとうございました。