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2024年 8月 21日 例外に優先順位を付ける

こんにちは。東京海洋大学海洋生命科学部1年の小川です。

わたくしは先日、フレッシュマンセミナーで磯採集に行ってまいりました。

採集できた生物種は確認できたものだけでも45種類!!熱帯雨林の生態系を彷彿とさせるような数の生物と出会うことができ、良い体験となりました。

磯には海藻も多く見られましたが、私が面白いと思ったのはナガミルという海藻です。

齧ってみるとシャリシャリ・プチプチ・グニグニとした食感と共に磯の味が…。

よく洗って酢味噌につけて食べたら美味しそうな原生生物ですね。

 

さて、このナガミルは、クックソニアのような、あるいはロープのような細長い形をしており、その長さは数メートルに及びます。

私が食べたナガミルは小さな個体でしたが、驚くべきはそのからだです。

なんと、ナガミルは、そのからだを構成する細胞同士が明確な隔壁により分かれておらず、ひとつの細胞とみなすことができるため、単細胞生物といえるのです。

私は生物選択でしたが、多細胞と単細胞の生物の違いにおいて、多細胞生物は細胞数が多いため大型化できる特徴がある、と習いました。

たしかに多くの単細胞生物は極小で、多細胞生物の方が大きいことが多いです。

しかし、ナガミルは単細胞でありながら多細胞生物に勝る大きさのからだを持っています。

これは、教科書的な視点では、ナガミルは例外的な単細胞生物であることを示唆します。

ナガミルのような「例外」は、世の中にありふれています。日々勉強をする中でも、例外に出会うことはよくあるでしょう。

 

この「例外」に対する向き合い方は受験にとって重要です。

例外ゆえにあまり出ないものや、例外であるからこそ狙われやすいものなどがあることは皆さん知っているでしょう。

大事なのは、例外に優先順位をつけて勉強できるかということです。

優先順位を考えず、教科書を片っ端から隅々まで覚えるという勉強法は非効率的です。

出やすいものはしっかり対策し、出にくいものはそこそこに勉強するスタイルをお勧めします。

出にくいタイプの例外は、他の勉強が一段落した後に勉強すれば良いのです。

時間は有限です。優先順位の高いものから勉強していけば、試験の点も徐々に上がっていくはずです。

限られた時間を有効に使う術を身に付け、残された時間を有意義に使いましょう。