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2018年 5月 14日 なぜ落ちたのか
新宿本科担任助手の青木です。この春東京大学文科三類の2年生になりました。
私からは自分が現役時志望校に落ちてしまった原因とそこから学び、行った浪人期の勉強方法について書かせていただきます。
私が現役時志望校に落ちてしまった理由、それは「受験までに志望校レベルに到達しなかったこと」というより「受験までに志望校レベルに到達しようとして闇雲に勉強したこと」です。
現役時、夏休み終わりから過去問演習講座に手をつけ始めました。過去問は何年も解きましたが、当時苦手な数学はセンターレベルも怪しい状態、古文単語や英単語は反芻しない。さらには年度をこなすことに集中して過去問演習後の復習をおろそかにしていました。
結果、東大の過去問は「微妙な点数が取れる」という状態から進歩せずぶっちぎりの不合格で
闇雲な過去問演習で無理やり応用問題レベルの知識をつけても、基礎知識が身についていない状態では、成績の伸びに限界があることを知りました。時速80キロの球にかすりもしないバッターがいきなり時速120キロの球でホームランを打つことを目指すようなものです(野球知識がなくて、、この例えが悪かったらごめんなさい)。
私の勉強はただ到達したいレベルを夢見て、現実を見ていませんでした。
そこで浪人のはじめ、担任や担任助手と面談をし、全ての科目を基礎からやり直しました。数学はType100や数学ぐんぐんといった、センターないしはセンター以下レベルから始めて、身につくまで繰り返し復習しました。英語は太先生の構文を丁寧に分析する講座から始めました。単語などは一年通して使う単語帳を一つに絞り受験の前日まで反芻しました。みんなが解けない応用レベルの問題を落とすより、みんなができる基礎レベルの問題を落とす方が確実に痛いですから、基礎は抜けないように受験直前まで立ち帰りました。
ただ、ひとつ、どうしても伝えたいことは、誰か・何かの勉強方法を模すれば受かるということは絶対にないということです。よく「参考書は何周するべきか」「〇〇はした方がいいか」「英語の文章を読むスピードはどうしたら早くなるのか」といった質問を受けます。
志望校合格に必要で自分に不足している力を分析する。そして不足している力を補う勉強を、基礎から、自分の力になるまで行う。レベルの高い勉強をし始めて基礎の穴が見つかったら適宜立ち返って穴を埋める。というのが受験勉強の要だと思っています。つまり…
何周するかではなく、身につくまでやる。した方がいいかは、自分にその勉強が必要かどうかによる。英文を読むスピードが遅い原因は個々に違うので(単語力不足、構文知識不足etc.)まずは分析する。というのが答えだと私は思っています。
○○をすれば受かるという算段は夢になりがちです。信じるべきは勉強法の噂より参考書より、自分の学力という現実だと思います。
みなさんが、現実と向き合い着実に力をつけてくださること、そして志望校合格という夢を現実にしてくださることを本当に祈っています。
この文章がみなさんの参考になれば幸いです。