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2022年 7月 16日 「バランス」は人それぞれ

 こんにちは!担任助手の水口です。

 今回は、国公立大学を志望している皆さんに向けて書こうと思います。国公立大学を志望していると、学校の先生や予備校の先生等の周囲の人から「バランスよく勉強しなさい」とアドバイスを受ける機会が多いでしょう。しかし注意が必要です。文字通り、「受験する全科目をバランスよく同じ時間勉強する」、これでは効率の悪い勉強になってしまいます。

 私が通っている一橋大学を例に挙げて説明します。社会学部の場合、共通テストの配点割合は英語20 数学20 国語20 地歴20 理科100です。理科は素点がそのまま使われ、理科以外の科目は素点満点200点が20点に圧縮されます。例えば、地歴の2科目目、理科は共に2次試験には無い科目ですが、前者は100点が10点に圧縮、後者は100点がそのまま適用されます。どちらがより入試において重要かといえば、理科になります。一橋大学社会学部を受験する上では、理科の勉強時間を十分に確保する必要があります。

 このように国公立大学は科目ごとの配点が異なる場合が多いです。“バランスのよい勉強”とは、この配点の違いを時間配分に反映させた勉強の事です。言ってしまえば、この“バランス”は人によって異なるのです。

 また、ゴールを早い時期から認識しておく事も国公立大学合格のためには大切です。合格者平均は何点なのか、その点数を取るには各教科で何点ずつ取る必要があるのか、確認しておきましょう。ただし、合格最低点をゴールにしてはいけません!確実に合格するため、最低でも合格最低点×1,2 、1.3 の得点をゴールに定めましょう。             

 各教科目標得点が定まれば、大問ごとに取るべき点数も見えてくるはずです!

 入試当日、自分は何点取ればよいのか、自分自身の受験勉強のゴールを知ることはとても大切です。もちろん高得点であればあるほど良いことは間違えないし、結果を見てみないとその年の合格基準点が分からないことも事実です。しかし、ゴールが定まらない中、闇雲に勉強することはとても危険です。

 勉強効率を上げるために、ゴールから逆算して「今やるべきことをやれているのか」について常に考えていきましょう。やることが多い国公立大学志望者だからこそ、回り道をなるべく避けるため、各勉強の優先順位を定めましょう。

 高い壁だと思っていた志望校も、細かくゴールを設定していけば希望が見えてくるはずです。皆さんの受験勉強が充実したものとなることを祈っています。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。