打倒!センター国語 | 東進ハイスクール 新宿校大学受験本科 大学受験の予備校・塾|東京都

ブログ

2018年 10月 13日 打倒!センター国語

こんにちは。

 

東京大学工学部3年の藤澤です。

 

 

今回はタイトルにもあるように、悩んでいる人が多いと思われるセンター国語についての話です。

 

 

自分自身、現役時はかなりセンター国語に悩まされましたが、浪人時はセンター国語をスキマ時間で対策し、本試は9割、模試でも浪人してすぐの4月センター模試を除けば170点を一度も切りませんでした。

 

 

特に満点を取りやすかったのが論説・古文・漢文だったので、今回はこの3つについて自分のやってきた対策を書いていきます。

 

 

1.論説

 

論説はできるようになるまでそんなに時間がかかりませんでした。自分が意識したのは以下の2点だけです。

 

①要素は基本的に問題文のまわり

②筆者が書いていない勝手な主観を含む選択肢は即座に切る

 

 

参考書にいくらでも載っていそうな内容ですけど、本当にこれだけです。

 

まず①について。

 

論説で得点を取れない人の傾向として、要素の探索範囲を広げすぎていることが挙げられます。

 

もちろん文章後半の、その論説全体にまたがるキーワードの説明問題、とかだとまた話は別ですが…

 

でも基本的に論説は数段落を1ブロックとして、ブロックごとにまとめた説明が「こうで、こうで、よってこうなる!」と繋がって結論が導かれるような書き方が多いです。

 

なので、ある傍線部の説明は基本的に、その傍線部の含まれるブロック内で完結するはず。

 

センターに関して言えば、極論、傍線部の前後それぞれ2,3文との関係を調べるだけでも、必要な要素とそのつなげ方が分かることがあります。

 

そういう意識で問題に当たると解答の精度も上がってくるのではないでしょうか。

 

 

次に②について。

 

 

これも耳にタコができるくらい言われていることだと思いますが…

 

だいたいセンターでの紛らわしい誤り選択肢は、正解の要素が全部入っているけど余計な主観も入っていたりします。

 

なので、例えば「有益である」みたいな主観っぽい単語が選択肢中にあったら、筆者がそんなことを書いていたかどうかすぐに確認しましょう(もちろん筆者が書いていれば、それは要素になる可能性大です)。

 

 

2.古文

 

まず古文単語・古典文法をしっかり勉強してください。

 

この2つを固めれば現代語訳は確実に取れますし、それ以外の問題の選択肢でも、話の流れの理解に依らず単語と文法だけで切れるものは意外とあります。

 

 

問題はこれらを勉強したのに点が伸び悩む人

 

 

その理由として考えられるのが、世界観を掴んでいないということです。

 

古文ではただ単語や文法を覚えるだけではなく、例えば通い婚などの背景や、露という言葉で儚さを表すような人々の感覚を知っておくことで、文中に明言されないが確かに存在する作者の意図を汲み取る必要があります(これは和歌の解釈問題にも直接的に関わります)。

 

対策としては参考書やネットなどで有名どころの古文の比喩表現、背景を拾ってまとめてみるというのが一番勉強になります…が、面倒くさいって人は定期的に過去問や単元ジャンル別演習をやってみてください。もちろんただ解くのではなく、古文常識を吸収する意識で。

 

センターに関していえば、問題を解くのに必要な古文常識はメジャーなものがほとんどなので、ある程度の演習量で一通り必要な知識は触れると思います。

 

 

3.漢文

 

これも古文同様、まずは句法を勉強しましょう。

 

それでもできないという人、問題の注をしっかり読んでいますか?

 

古文でも注を読むことは大事ですが、漢文は古文よりも、分からない語彙の出てくる率が高いです(単位文量あたりで考えると)。

 

注をしっかり読むことが問題を解くための第一歩だと思ってください。

 

また句法の勉強中に気付くと思いますが、漢文は英語と語順が似ています。英語が得意な人は、これを意識するだけで漢文を読めるようになるかもしれませんね。

 

そして、これはちょっと邪道なのですが…入試に使われる漢文って教訓ものが結構多いですよね。したがって、例えば序盤の人物紹介の時点で「ああ、この人には天誅が下りそうだな」みたいな信賞必罰を意識する、などといった工夫で、文章を理解しやすくなるかもしれないです(ただ、先入観に縛られすぎないよう注意してください)。

 

 

 

以上が自分のやってきた対策の内容です。

 

長くなりましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

 

一人でも多くの方がこれを参考に国語の得点率を上げてくれれば幸いです。

 

 

ではまた。

 

藤澤

最新記事一覧

過去の記事